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How to join NMDL

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大学院進学,博士取得,研究者としての自立を目指す皆様へ
当研究室では大学院生およびJSPS特別研究員を募集しております

(2024.5.博士進学に関する内容を追記)


◆ 研究目的:「物質の構造機能相関を解明し物質設計を実現する」

物質の特性を主に決定する「原子と電子の構造」を明らかにし,さらに「構造と機能の相関性」を理解することができれば,物質設計は実現可能です.
 これまで物質開発には膨大な時間と労力が費やされてきました.しかし,持続可能なカーボンニュートラル社会を達成するためには,これまで以上に正確で迅速な物質開発が不可欠です.当研究室では第一原理計算,原子分解能電子顕微鏡法,分光法,および機械学習を複合利用することにより,物質の構造と機能との相関性,つまり構造機能相関を解明することで 『物質設計』の実現を目指しています.

 具体的には量子材料や触媒,エネルギー材料,セラミックスなどの先進機能物質をこれまで研究対象としてきましたが,当研究室では第一原理計算,原子分解能計測,機械学習を研究手法として使用しているため,いかなる物質系も研究対象とすることが出来ます.新規超伝導体やイオン伝導帯の探索,ペロブスカイト太陽電池材料や高分子材料,バイオマテリアルの材料設計,さらに原子分解能気体液体解析や,量子技術への挑戦など,個々の好奇心を尊重して研究を行っています

◆ 指導方針:「科学史に名を残す=国際科学雑誌に筆頭著者として論文執筆」

 当研究室は付置研究所にあるため学部に属しておらず,工学系研究科マテリアル工学専攻所属の大学院生のみで構成されています.そのため当研究室に所属している学生は,大学院進学に伴って大学や研究室を移って来ております.研究室に配属された後,まず量子化学や結晶学について基礎から学び,プログラミングや理論計算,電子顕微鏡の使い方を覚えます.その後研究を通して,研究者に不可欠なプレゼンテーションや論文執筆,ディスカッションのスキルを習得していきます.

 研究室や大学を移ることは大変なことですが,それ以上に得るものもたくさんあります.これまでに在籍した学生はすべて国内学会や国際学会で発表するとともに,科学史に残るような学術論文の筆頭著者になっております.良い成果がでれば,その成果でプレスリリースの後,新聞やwebに載ったり,学会で賞をもらったり,講演会に招待される学生もおります.溝口研究室は学生が主体となり成長,活躍する研究室です

  原子と電子の視点からの深い物質理解をとおして,今後の物質科学を牽引する人材の育成を溝口研究室は目指しています.

◆ 当研究室では大学院生&JSPS特別研究員を募集しております!

 当研究室の学生は大学院入学後から新たな研究テーマをスタートし,限られた期間の中でも科学史に名を残す研究成果を多数あげています.プログラミングや理論計算,電子顕微鏡の知識を事前に持っている必要はありません.これまで所属した学生のほぼ全員が,そのような知識をもたずに研究をスタートし,研究を進める中で習得していきました.重要なことは原子と電子に興味があることです.溝口研究室では原子と電子が好きな学生を広く募集しております.
 また,当研究室を受け入れ先とするJSPS特別研究員のPD・RPD申請も歓迎します.JSPS PD・RPD特別研究員は独立して自由な研究ができる貴重な機会です.新しい知識やスキルを身につけ,独立した研究者として成長するための場として当研究室をご活用ください.

◆ 博士進学のススメ (2024.5.追記)

 昨今の社会情勢の変化を鑑み,最近は博士課程への進学をおすすめしています.当研究室での研究を通じて得られるのは,シミュレーションや計測,機械学習に関する高度なスキル,物質の現象を原子・電子レベルで理解するための深い知識だけではありません.様々な課題に対する論理的なアプローチ法や,まだ顕在化していない未然課題を発見するための鋭い洞察力を養うことができます.博士課程では自分の研究に対する深い探求心を持ちつつ,独自の課題を見つけ出し,さらに解決に向けた新たな道を切り開く「力」を養うことができます.

 博士課程で習得できるそのような能力はいかなる分野においても非常に有用であり,アカデミックな研究の場に限らず,民間企業やベンチャーでも求められております.近年では民間企業の方の博士取得に関する相談も増えてきました.また,昨今では博士学生のライフスタイルも大きく変化しています.当研究室の博士学生はJSPSやJST,東京大学からサポート(財政的支援など)を受けております.特に東京大学では 博士課程への進学を予定している修士学生にも同様な支援 が行われております.また,当研究室でも学生が研究活動に専念し,能力を養うために必要な支援を独自に提供しております.

 当研究室ではこれまで約4割以上の学生が博士課程に進学しており,進学相談件数は近年増加傾向にあります.博士課程を修了した当研究室の卒業生は,大学や研究所,民間企業など様々な場で活躍しています.進学に対する不安や疑問があれば,溝口までご相談ください.研究室の学生は大学院入学後から新たな研究テーマをスタートし,限られた期間の中でも「力」を養い,科学史に名を残す研究成果を多数あげています.

◆ 溝口研究室に参加するためには

 当研究室は東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻に所属しております.当研究室へ大学院生として参加希望の方は,大学院入試を受験してください.詳細はマテリアル工学専攻の入試情報のホームページをご参照ください.

溝口照康 2024. May